2012年6月10日日曜日

BlueGriffon のインストール方法

BlueGriffon のインストールは、簡単です。

Windows の場合は、公式サイトのダウンロードページからインストーラをダウンロードし、インストーラの指示に従うだけで完了します。

それだと面白くないので(?)、今回は非公式ビルドの方を入れてみたいと思います。

対象は、htguard さんがビルドされている Windows 64bit 版の BlueGriffon です。

Unofficial Mozilla update infomation

Unofficial Mozilla for Windows x64

Windows ユーザー限定になりますが、公式と比較して次のような特徴を上げることができます。

  1. インストーラにツールバーが同梱されていない
  2. 64bit 版である
  3. trunk からのビルドなので、最新である

1 についてですが、最近の公式インストーラにはどこかのツールバーが入っています(よくあることですね)。嫌ならウィザードの途中でチェックを外せばいいだけなのですが、ロクに画面も見ずに [Next] ボタンを連打していると、いつの間にか知らないツールバーがインストールされている、ということになります。


既定の状態 (ツールバーが入る設定)


ツールバーを入れない設定に変更した状態

たまにこれをウィルス呼ばわりして情弱を熱心にアピールしたがる人も居るので、とりあえずよく分からない相手に BlueGriffon を勧めるときは、公式よりも、ツールバーが同梱されていない非公式ビルドの方が安全という状況も考えられるかもしれません。

2 は、Windows 向けの公式ビルドがなぜか 32bit のみなので、64 bit 環境に入れても x86 の方("C:\Program Files (x86)\")に入ります。こちらの非公式ビルドだと、ちゃんと 64bit になります(その代わり、Win でも 32bit 環境には入りませんが32ビット版のビルドも開始されたようです)。

3 は、単純に嬉しいですね。一般に、trunk からのビルドは非安定版というイメージがあるので、先行対応が必要な拡張開発者や一部のモノ好きだけが対象に見られがちですけれど、BlueGriffon の場合はメジャーバージョン 1 を超えたとはいっても、ぶっちゃけまだバグだらけです。新しければ新しいほど、バグフィックスが進んでいるので、公式のリリースを待たずに最新を使えるメリットは確実にあります。

ちなみにビルドのタイミングについては、Unofficial Mozillaメモ: BlueGriffonをビルドするタイミングについてを参照のこと。


というわけで、以下手順。

まず Unofficial Mozilla update infomation で、最新のビルドを確認します。

原稿執筆時点で r1038 に更新されているので、Windows installer の方の Download リンクをクリックします。

Google Code の Project Hosting に飛ぶので、インストーラをダウンロードします(たぶん、直接実行しても良いはず)。

以下、インストーラのウィザード画面です。

初期画面。[Next] ボタンをクリックします。

オプション画面。通常は [Standard] のまま、[Next] ボタンをクリックすればいいでしょう。

ちなみに [Custom] を選ぶと、インストール先のフォルダと、ショートカットの作成の有無を選ぶことができます。デスクトップにショートカットを作ってほしくないというような場合は、Custom を選んで進めてください。

概要画面。[Install] ボタンをクリックすると、インストールが開始されます。

インストール中…。

終わりました。

[Finish] ボタンをクリックすると、BlueGriffon が起動します。

ちなみに、スタートメニューから起動する場合は、[Unofficial BlueGriffon] という名前のメニューが、それになります(公式だとただの BlueGriffon)。非公式ビルドの場合、B から始まると思いこんで上の方を探していると、見落としやすいので注意。

これを執筆している時点で、BlueGriffon の最新バージョンは v1.5.2 ですが、メニューなどに一部日本語化されていない箇所が残っています。一方、trunk r1038 には最新の日本語パッチが反映されているので、ほぼ日本語化された状態になります。

ちなみに、ライセンス画面のローカライズ セクションには、コントリビュータとして自分の名前も入っていますが、自分は最近の差分を少し送っただけで、日本語化のほとんどすべてはその上に表記のある Koji Ishii さんの手によるものです。

後は、開発者の Daniel Glazman さん (W3C CSS ワーキンググループ共同議長の方です)、日本語化を担当された石井宏治さん (同じく W3C CSS ワーキンググループのエディターの方です。MS Word の日本語化にも携わった方なので、知らずにお世話になっている人も多いはず)、最新の独自ビルドを提供してくださった htguard さんに感謝しつつ、使ってみましょう。

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